「君を例えるなら…タカネノハナだろうと考えていた」
前後の文章は省略して告げた。
紅くなる凛の顔。
今度は怒っているのではなく、照れているのだろう。
自分の顔の赤さに気づいてそっぽを向くと、少しふくれてみせる。
「な、何で急にそんなこと考えてるのよ?」
動揺を抑えているつもりなのだろうが、声が震えていた。
「何のことは無い。男子生徒が君の事をそう言っていたのでね。それは言いえて妙だと思っていただけだ」
「なっ」
凛はそっぽを向いていたのを忘れて私を直視した。
固まること数秒。
「誉めたって何もでないわよ?!」
それだけ言うとまたそっぽを向いてしまった。
本当は高嶺ではなく高値だったのだが、言わないで置いた方がいいだろう。
怒らせるのも楽しいが、そうして慌てる彼女も可愛いと思う。
私にしか出来ない特権、今くらい楽しんでもいいだろう。
もっとも、こんなことを考えていると知れたら令呪どころの騒ぎではなくなるのだろうが…
終
ええとですね?次回はきっともっとちゃんとした二人になる…と思います…(汗)
次回は素直にごめんなさいと言える大人になります…(反省)