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もしもこの世の果てがあったのなら、私はどうしただろうか。
丸い地平に果てなどなく。
探すこともままならない場所だけど。
もし、あるのならば探しに行くのかもしれない。
だって、そこには彼が ―アーチャーが― いるのかもしれないから。


worldendfairytale 1

聖杯戦争終結からひと月は正直、アーチャーのいない喪失感に押し潰れそうだった。
そんなに大きな存在だったなんて、思っていなかったわけじゃないけど、思い知らされた事は確かだ。
あの時垣間見た彼の記憶の中の風景はどこまでも広く殺風景で…紅くて。
悲しみとか苦しみとか、一言では済まされない感情が表れているのだと分かった。
英霊の座はこの世界からではたどり着けない別次元にある。
彼がいる座があの世界だとしたら、それは…絶望以外の何者でもない。
無数の剣が突き刺さる大地は。
まるで、彼のたくさんの可能性の墓碑にも見えてしまったから…
無数の世界に呼ばれる彼の可能性。
私の所に来た彼も、いくつもある可能性の一つ。
彼は士郎を嫌っているのかどうなのかいまいち分からない言動を繰り返して、結局は私達の為に死んだ。
英霊だからって傷を負えば痛いし、死の感覚だってあるはずだ。
その彼に私は死ねと命じた。
一言、謝りたかった。
でも、彼は私の謝罪は要らないと遠まわしに言った。
私のことをよく理解している彼の、いつもの言い回し。
そう言ってくれたから、私はいつもの遠坂凛でいられた。
でも、あの時私が…本心を明かしていたら、彼はどうしたんだろうか。
私がそう言わなかったら…
彼は、進んで自ら引き受けると言ったのだろうか?
その答えが知りたくて、彼に一言言いたくて。
その方法を探しているといったら、彼はどういう反応をするのだろうか。
そうやって悩んでいたのに、その時はあっさりとやって来た。
ちょっと色々あって、時計塔に出向いている間に。
アイツは、まるでなんでもないかのように冬木の町に現れて、戦争をするでもなくランサーと釣りをしていたのだから。
それを知ったのは士郎からの電話。
もう、時計塔の事なんてどうでもいいくらい驚いて、慌てて帰ってきてしまった。
それが本当なら、この眼で見ないと気が済まないし。
なんでマスターだった私の所に挨拶の一つもしないのよーと怒って。
その後、半年にも及ぶ私の気持ちを全てぶつけてやるんだから。

捏造話です。
セイバールートの凛が実は夢でアーチャーの過去を見ていた、という設定(?)です。
ちなみに、ブログ上とは違う場所が一箇所あります。
その手段じゃ遅いだろう!とセルフ突っ込みのつもりで変えました。
やっていない事がよく分かるかと思います。

続く