凛の言葉を聞いて、アーチャーは抱きしめていた手を解いた。
「本当に…?」
驚きと喜びの表情を浮かべたアーチャーの顔を見て、凛はとんでもないことを言ったと思った。
凛が頷いてからのアーチャーの行動は早かった。
凛を抱えて凛の寝室に移動し、横たえる。
そして、凛が何も言えないくらいの愛撫を開始したのだ。
初めての体験に動揺する凛。
その様子を見ながら、アーチャーは凛の体にキスを降らし、胸を愛撫し続ける。
凛が嬌声を上げ始めると、安心したかのように服を脱がせ始めた。
その動作に気づいた凛は、やっぱり慣れてるんじゃないのと抗議したかったが、愛撫の快楽に流されてすることは出来なかった。
アーチャーの手が動きを止めたので、凛は何事かとアーチャーを見た。
気づけば下着だけになっていた。
アーチャーは自分の衣服を脱いで、凛の側へと寄り…愛撫を再開した。
妙な抵抗意識で頑張っていた凛だったが、あっという間に快楽に包まれ、アーチャーの手がどこへ向かっているのかも考えられないようになっていた。
するすると下へと向かうアーチャーの手は、目的の場所に到達するとまず入り口を撫で始め。
卑猥な音が響く。
新たな感覚に、凛はたまらず声を上げた。
響く水音と凛の嬌声。
「君の声は…私を狂わせる」
アーチャーは耳元でそう囁くと、凛の秘所に指を入れた。
その声が凛を気持ちよくさせることを知っているのか凛には分からなかったが、やはり慣れているんだと頭の片隅でぼんやりと思った。
くちゅっと音を立てるたびに、凛は自分の体が大きな波に飲まれそうになるのを感じていた。
「ああぁん…なんか…入って…」
そう、言葉にしたのが早いのかどうか。
中に入ってきた指が中で動くたびに凛の体はびくびくと反応する。
「ああぁぁ、やぁん…かき混ぜないでぇ…」
波が大きくなる。
「凛…君が初めてなのだとしても…容赦できそうに無い」
囁かれた言葉に凛は赤面した。
だが、波は収まるどころか強くなる一方だ。
凛は浚われそうになる意識を繋ぎとめようと体をくねらせる。
凛が吐息を漏らすと、アーチャーは更に指を奥へと進めた。
そして、奥で強くかき混ぜた。
のけぞって反応する凛の体が、凛の悲鳴と共に大きく痙攣した。
「やぁー…っ」
凛が達したのを見て、アーチャーは吐息を漏らす。
「もう、十分なくらいだな…」
指を抜いて、凛を見つめる。
それは凛への言葉だったのか、凛には分からなかった。
ただ、この先の展開は白くなりつつある頭でも予想できていた。
答えていいものか迷いながら息を整えていると。
「凛」
低い声が凛を呼んだ。
凛は小さく頷く。
「大丈夫だから…」
それは小さな声だった。
「まだ、回復してはいないのだろう?」
様子を伺うようにアーチャーは凛の頭を撫でた。
「大丈夫よ、だから…」
最後の言葉は出せなかった。
だが。
続く